前回の記事でアロマテラピーの仕事の種類についてお話しました。アロマテラピーを仕事にするには、「何をどの学校で学ぶか」の選び方も重要になってきます。今回は、失敗しない学校選びをするための秘訣についてお伝えいたします。
アロマテラピーの資格や検定とは
日本国内、世界でもアロマテラピーにまつわる国家資格は存在しません。そのため、各団体が認定する民間資格が複数あります。アロマテラピー関連の仕事がしたいと思った際には、いずれかの団体が発行する資格や検定の取得を目指すことが一般的です。ただし、資格や検定も多種多様に存在するため、卒業してからまた違う学校へ学び直すことがないように、「はじめたい!」と思った時に、目的をもって学校選びをすることをオススメいたします。
資格の種類についてはこちらで詳しく解説されていましたのでご参照ください。
これだけの資格や学校があって、どんな選び方をして良いのか悩ましいですよね。私自身が生徒だった時期が長いので、一例として、自分自身の選び方のポイントをお伝えしたいと思います。
失敗した独学時代
私は20代の頃に独学で日本アロマ環境協会(AEAJ)のアロマテラピー検定1級を取得しましたが、そのままアロマテラピーから離れていた時期がありました。アロマは好きだけど、少し扱いが難しいものと捉え、余裕がなかった頃は趣味にすらできていなかったのです。
その後、会社員を続けながらやはり植物療法は好きで、海外でハーブや精油を買ってました。でも精油の取り扱いもアロマストーンに垂らすくらいで、日常レベルで使いこなせてはいませんでした。やっぱりアロマテラピーが好きだし、生涯使うためのスキルを身に着けたいと思った時に、基礎から学べる学校を探し始めたのです。
本格的に学ぶための通学講座探し
私はHawaii Aromatherapy and Herb Associationのフランチャイズ校でレベル1,2学びました。そこに通う決め手になったの5つのポイントをご紹介します。
①学ぶ目的を見つめなおす
アロマテラピーを学びたいと思ったきっかけにさかのぼり、どのように活用したいかを考えます。
私は学びたいと思ったきっかけが、海外にあるハーブ薬局の存在でした。予防医学として取り入れられている精油やハーブを不調に対して処方できる人に憧れました。将来は自然療法を提案できるようになる人になりたいと思ったのです。
はじめは今すぐ会社員を辞めるまでの想いはなかったので、まずは副業のためにアロマテラピーを学びたい、と考えていました。
②学びたい目的に応じた学校を探す
処方ができるようになるには、精油やハーブの効能をデータに基づいて学び、かつ、たくさんの経験を重ねられるように実践ができる学校を探したいと思いました。オンラインも主流になりつつありますが、五感をフルに活用して学びたかったので通学講座の一択です。つまりこの時点で、私には検定対策の講座は必要ありませんし、トリートメントを学ぶ学校は選択肢から外れます。
もし、まずは検定をとることからはじめたいと思えば検定対策を行っている学校へ、将来的にマッサージもできるようになりたいという考えがあれば、手技が学べる学校を探しましょう。
③本物の精油をつかっているか
通いたいと思う学校が、質の良い精油や基材を扱っているのか、ここは重要です。
ですので、一度学校見学や体験会へ足を運び、精油に触れさせてもらってください。中には合成成分が入っている精油やキャリアオイルもありますので、注意が必要です。
精油は、どこの国でとれた植物か、学名、抽出方法が書かれていることが本物の証ですので、こちらを訪ねてみることをオススメします。
④実践的に学べるか
アロマテラピーを学んでも、日常生活で活用できなければもったいないですよね。
植物のことを学ぶため、化学成分やデータなどを覚える場面もあるのですが、ただ暗記をしているだけでは日常的に使いこなせないと思うのです。そしてここで挫折してしまう人も多いようです。
いざアロマセラピーをやろうと思った時に、「どうやって使うんだっけ?」とならないように、実践的に学べる学校かどうかを調べるようにしてください。
実践的にというのは、アロマクラフトをたくさん制作し、自分の身体や心にどう作用するかを体感すること。ケーススタディとして周りの方へも協力をしてもらい、痛みにはこのブレンドを、疲れにはこのブレンド…といったように感覚で使いこなせるようになることをいいます。
ですので、たくさんの精油を使えるのかどうかも見極めるポイントとなります。
⑤誰から学ぶのか
最後にとても重要なポイントです。どんなにアロマテラピーを使いこなせる著名な先生であっても、あなたと感性が合わないとなったら学んでいても楽しくありません。SNSで発信している先生の情報を見つつ、一度気になる学校へ見学に行って、お話してみてください。
あなたの好奇心を駆り立て、この方から学んでみたい!と思う先生と一緒に歩んでほしいと思います。
卒業後の進路について
晴れて卒業しディプロマをいただいたのちに講師となるまでは、副業でアロマカウンセリングを行っていました。
アロマテラピーがとても身近な存在となり、自分や家族、そして周りの方々の悩みや疲れを取り除くには何を処方すればいいか、そう考えている時間が幸せでなりません。
学び始めた時のワクワクが今も変わらずに続いています。目の前の方のことを想ってオーダーメイドでつくるブレンドオイルは、自分だけにしか作れない特別なものです。
アロマテラピーに興味のある方に、そんな体験をしていただきたいと思い、講師を目指すことに致しました。
アロマテラピーは一生もののスキルです。たくさんの学校がありますので、たくさん比較して、自分にあった学校でスタートラインにたてることを応援しています。学校選びのコツもお伝えしますので、当スクールanahau.にも一度お越しくださいね。